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 校門の脇に植えられた桜の花はとうに散り、淡い緑の葉が開き始めていた。そよぐ風には新春の柔らかな香りが含まれていて、澄んだ青空には淡い巻雲が浮かんでいる  俊平は体育館の下駄箱に靴を入れ、スリッパに履き替えると、3年1組の教室に向かった  授業参観の参観者は、ほとんどが母親。男性はめったにいない  廊下で保護者とすれ違う度に、珍しいものを見るような視線が俊平に注がれる  俊平は、淡いパープルのスーツに真っ赤なネクタイ姿  …… コーディネートをミスったな。ジーパンで来ればよかった …… 俊平は後悔するが、もうあとのまつり .
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