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◇◇◇
俊平は公園の奥にあるアスレチック遊具のトンネルに潜り込む
約束通りみどりが中で待っていた
「いっけないの、俊平。女の子と2人きりなんてさ」
年上を呼び捨てにするみどりって、どれだけふざけたやつだろうと俊平は思う
「バカ言うな。俺とお嬢ちゃんは探偵仲間だろ」
みどりはその言葉を聞くとにっこり笑って俊平の顔を見る。みどりは背中からランドセルを下ろすと中からノートを取り出した
自由帳の裏表紙に、汚い字で書かれたメモ
『きんよう日におばあちゃんがくる』
『かよう日のピアノの間は、どこに行ってるかわからない』
「つまり、花音がおばあちゃんに預けられるのは金曜日の夕方ってことだね」
「そうよ」
今日は木曜日。明日美優を追えば、手がかりをつかめるかも知れない
「ありがとうよ。豆探偵ちゃん。上出来だ」
俊平はみどりの鼻を突くとその顔の前でVサインをつくった
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