1912年4月10日

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イギリスの港町、サウサンプトンは朝から様々な荷物、様々な車、様々な人々が集まり、大にぎわいだった。 それらが向かう先は一つ、タイタニック号だ。 港にそびえ立つ赤く塗られた4本の煙突。 船の上には英国海運旗と星条旗がはためいている。 ウォレスはその大きさに圧巻されていた。 (なんて大きいのだろう。まるで海の上のホテルのようだよ) まさにその通りであった。 豪華絢爛な階段ホール、スカッシュコートにトルコ風呂、プールまで。 何でも揃っていた。 一等の高級船客だけでなく、三等の客までも古くて狭い船の一等の船旅を送ることができたのだ。image=65333844.jpg
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