音楽とともに死す

ホワイトスターライン社

ホワイトスターライン社は１８４５年にイギリスの港町リバプールに設立された。

もともとはイギリス-オーストラリア間に航路を持つ会社だった。

しかし、時は新大陸アメリカへの移民、投資ブーム。

そんななか、社長J.ブルース・イズメイは、キューナード社をはじめとする各社が熾烈な競争を繰り広げていた、イギリス-アメリカの北大西洋航路に参入したのであった。

しかし、はじめに投入した船は成功せず、会社の命運をかけ、ハーランド＆ウルフ社に造船を依頼したのが、オリンピック号、そしてタイタニック号だったのだ。

ライバルのキューナード社には、スピードで勝負してもダメだった。

そこで、イズメイ社長は船舶を大きくし、高級船客には豪華な設備を、下級船客にはより広い部屋を提供し、差別化を図った。

そうして、あの豪華客船タイタニック号が生まれたのだ。