鈴村愛理

7/12
前へ
/668ページ
次へ
愛理は、教室に輝之だけになる時を待っていた。 次第に教室内の人数が減っていく。 ついには、輝之以外に教室に残っている人がいなくなってしまった。 ガラガラガラ 愛理が教室の扉を閉めた。 密室の教室に、二人きりになった。 輝之はものすごい緊張のせいで、わずかに震えた。 (い、いかん…震えが止まらん) 愛理は一歩一歩、輝之に近づいてくる。 とうとう、愛理は輝之の目の前に来ていた。
/668ページ

最初のコメントを投稿しよう!

523人が本棚に入れています
本棚に追加