いざ!!戦場へ

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昼休み。 俺、綾瀬真(あやせまこと)は机に突っ伏していた。 「はあああああ」 俺は今、猛烈な倦怠感?後悔?嫌悪感? とにかく得体の知れないものに襲われている。 「どうしたんだよ?溜め息なんてついて。らしくもない」 「うるせえ。久。ちょっと勉強できるからって調子のんな!」 今は頭脳明晰な大親友、竹之内久(たけのうちひさし)の注意すら聞きたくないほど、怠惰な気持ちだ。 もうここから一歩も動きたくないくらい。 「意味分かんないよ真。あっ、まさか、さっきのこと気にしてんの?あれはしょうがないじゃないか」 「うるせえ。メガネ。仕方なくねえよ。俺はあの告白に人生を懸けてたんだぁ」 そう、俺は今日の朝、一目惚れをし、告白していた。 結果は…言わずもがなである。 「だって、相手は学年のマドンナでしょ?仕方ないよ」 「まあそうだけどよ…でも人生初だったのよ。一目惚れなんて」 「確かに会った瞬間告白なんて異常だもんね。その積極性が羨ましいよ」 「励ましてんのか、けなしてんのか…」 「もちろん、後者。」 「ありがと…っておい!お前まで俺のハートに傷付ける気か」 俺の華麗なノリツッコミに久は笑いながら 「冗談!冗談!でもちょっとは元気でた?」 「まあ…変な気持ちだけどな。とりあえず励ましてくれてありがとよ」 「あっ、気にしなくていいよ!そんなつもりないから!」 「ないんかいっ!」 つくづくこいつは分けわからんやつだぜ。全く。
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