いざ!!戦場へ

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「なんでフラれたんだろうなぁ。俺って魅力ねえのかな…」 「うーん…なくなくなくなくなくはないよね」 「んは!?そりゃ、どっちだ?」 「つまり、あるってことだよ」 「そうだよな、やっぱあるよな!よし頑張ろう!」 「いや、冗談だよ」 「んは!?そこは冗談じゃなくていいわっ!」 「まあ、相手が悪かったよね。次は頑張っていこうよ」 「ああ、そうだな」 こんな他愛もない会話をしている間に、授業が始まった。 今朝から気分は最悪だったが、かったるい授業をなんとかこなして、ようやく昼休み。 俺は弁当と、登校途中コンビニで買ったカップ麺とパン2つを取り出した。 それを見て久が 「ホントによく食べるよね真は」 「まぁな。食べなきゃ力でないしな。」 「有り余ってる気がするのは僕だけかな?」 「んは?なんか言ったか?」 「いや。真は無駄にエネルギーあるよねって言っただけ」 「無駄ってなんだよ無駄って!ってかそこは『いや、なんでもないよ』って言うとこだろうがっ!」 「テンプレートはつまんないかなって思ってさ」 「うるせえ!そんな非日常を求めてないの!俺は!ここは三次元!分かる?」 「朝から二次元チックな展開繰り広げてたくせによく言うよ。全く」 「んは!?それはそれ。これはこれだ」 「調子いいな。真は」 「うるせえ。そういうお前はもっと食わねえとドンドン痩せてくぞ」 「あんまお腹空かないんだよね僕。少食系男子なもんで」 「うるせえ!草食系みたいに言うな!」 そういう久のお昼は確かにパン1つだけだ。 「まあ、胃袋は人それぞれなわけだし、早く食べようよ」 「やべっ!もうこんな時間か」 教室の時計を見ると、昼休みは既に残り10分となっていた。 俺は無理やり弁当と買った物を口の中に詰め込んだ。 久は当然、余裕綽々と食べていた。 俺はその後腹を下した。
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