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迎えたくないその日には
卒業証書の数の分だけ
桜色のひだまりに包まれた
想いがあるというけれど。
見慣れた場所から
立ち去るその時に
あたしたちは何を想うだろう
笑っているだろうか
泣いているだろうか
こんなにも離れたくないと
強く願うのはあたしだけ?
笑顔だけじゃなくて
傷痕ですら、
あたしはひとつ残らず
未来へ抱えていく。
歩き慣れたこの校舎に
置いていくのは、
あたしたちがここにいたという
証だけで充分だ。
今のあたしにとって
不必要な、無駄な記憶なんて
ひとつとしてないのだから。
きっと誰だってそうでしょう?
君たちと出会えて、
あたしは本当に良かった。
うまく言葉がまとまらないけど
少しでも伝わるかな。
言葉は不確かすぎるから
あたしのこの感情を全部
表すことはきっとできない。
それでも、
あたしを信じて。
あたしの気持ちを信じて。
情けないほど、
泣けるほど、
君たちのことが大好きです。
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