My cherish.

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 最後に。  君は本当に本当に  1分1秒ごとに  あたしの心をさらっていった。  あたしに一途なんて言葉  似合わないよ。  君もそう思うでしょう?  いつの間にか、  君の悲しみがあたしの悲しみに  君の喜びがあたしの喜びに  なっていたんだ。  君が他の女の子を  好きになった時は  あたしが1番初めに気付いたし  毎日がつらくて切なくて  泣いていたけど。  あたしはあの夏  君との間にあったことを  今でもすべて覚えてる。  悲しいことも幸せなことも  痛いくらいに溢れていた  あの僅かな日々。  君とのひとつひとつを  思い出すたびに、  あたしの胸は  じんわりと震える。  あの頃君を傷付けたのは  他の誰でもなく  あたしであって。  君があたしを  本当に大切にしてくれてたこと  あたしも君のことを  心から好きでいたこと  もっとしっかり  自覚できていたならきっと、  なんて、今さら悔やんでも  仕方がないんだと思う。  今でも自分を責めてるあたしを  どうか笑わないで。 _
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