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2月14日
この日は僕にとって忘れられない、忘れてはいけない日になった
僕の彼女、矢代ミカが目の前でぐちゃぐちゃに切り刻まれた。
飛び散る鮮血に響き渡る断末魔の叫び声、ほとばしるのはただただ戦慄だった。
彼女が目の前で肉の塊と化した
ゴトン と重たい音が耳をつき、ごろごろと僕の目の前まで転がってきた
彼女の頭が。
「ぎぁぁああああぁぁああぁぁぁぁああぁぁぁッッ!!!」
叫ぶことしかできなかった
眼前に転がる死体にはもう好きとか嫌いとか、そういった感情が一切沸いてこない
くるのは胃から込み上げてくる確かな吐き気だけだった。
「おぇ……おぇぇっ」
死臭が鼻をつく
胃のものがすべて出てくるようだった
彼女を殺した犯人はいま、目の前にいる
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