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どうすることもできず、僕は気絶した。
それから目が覚めたときには見慣れない、薬品の臭いが染み込んだような場所だった。
その日からずっと検査入院させられ、警察も毎日のように来た。
だが僕は何も話さなかった
警視総監である父が来ても一言も。
ただただ犯人が憎かった
なぜ僕の彼女なのか
なぜ一緒に僕も殺さなかったのか
アイツは僕から幸せを奪った鬼だ
悪い鬼は殺さなくてはいけない。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
彼女と同じ目に遭わせてやる
絶対に。
数日後 僕は退院できた
まだ邪魔な警察はついて来る
いっそのことコイツらも殺してしまおうか
そう頭に過ぎったが、
瞬間にあの断末魔が脳裏に甦った
今は駄目だ。
見つかって捕まっては意味がない
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