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{帰り道}
優奈が引っ越してきて最初の土曜日、約束の日。
優奈「ゴメンね、私からお礼がしたいとか言っておいて、お買い物手伝わせちゃって。」
凶夜「いいって、こんくらい、いつだって手伝ってやるよ。」
優奈「本当にありがとね。」
優奈が一人暮らしと知り、足りない物がいろいろあると言うので買い物に行っていた帰り道、
凶夜「お前、今喉乾いてるか?」
優奈「軽くね、それがどうしたの?」
凶夜「それなら、飲み物何かおごってやるよ、ちょうど俺も喉乾いてるし。」
{公園}
優奈「本当にゴメンね、頼りにしっぱなしで。」
凶夜「気にすんなって、こっちが勝手にしてるだけなんだから。」
優奈「う、うん。」
本当に可愛い奴だなこいつは。
凶夜「萩李、」
優奈「優奈でいいよ、で何?神梛くん。」
凶夜「俺も凶夜でいいよ、堅苦しいの余り好きじゃないから、それで、何でお前の親家に居ないんだ?」
俺は「学校では家庭の事情で転校してきたと言っていたのに家に親が居ない」ことにちょっとした疑問が浮いた。
優奈「……。」
凶夜「別に無理に言おうとしないでいいよ、誰でも知られたくないことはあるからな。」
優奈「うん、ありがと…」
どうやら聞いては行けなかったらしい。
凶夜「よし!飲み終わったし行くか。」
優奈「うん。」
空気が凄く重苦しくなってしまった、何で俺はあんなこと聞いてしまったんだろうか…。
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