33人が本棚に入れています
本棚に追加
実際てんやわんやだった。
割りと急な企画だったため、一からタイムテーブルを練り直す必要があったのだ。
頭も良く人望の厚い宇宙は、よくよく生徒会に駆り出された。
煮詰まった状況を打破するのが上手いからだ。
生徒会や実行委員会に入ってくれと望まれたが、奨学生は入れないのだ。
皆が惜しく思うほど宇宙は優秀だった。
『宇宙ありがとな。手伝ってくれて』
「水くさいなぁ平原! 友達だろー?」
『…ありがとな』
会長である平原は気さくな宇宙に惚れている。
宇宙は実は美人なのだ。
黒髪のショートに、眼はなんと薄い金色。
スラリとした体型。
性格は物真似が上手かったり、気さくだしで、もれなく後輩・同級生・先輩・教師にも好かれている。
ライバルは多い。
最初のコメントを投稿しよう!