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診察室では
あの上から目線看護婦も優しそうな医師までも
悲しいような
まるで言ってはいけないナニカを言うかのような顔をしていた
そこで俺は最悪の事態を考えたがそんな事俺に限って無いだろう
と思い込んだ
「どうだったんですか?」
また俺の聞きたい事を母が聞いた
しばらくの沈黙
医師は何か決意したような表情で言った
「残念ですが、脳に腫瘍が見つかりました」
「えっ!?なんで!」
俺は今まで大きな病をしたことがなかったため
今回のことはあまりにも大きな出来事だった
「今回の事故で出来たものでは無いようです。今回の事故では、足の骨折だけですから」
「では、いつから…」
母がまた泣きそうな顔になった
「分かりません。しかも脳の中枢付近に腫瘍があるため、今の技術では手術を行うことも出来ません」
医師も今にも泣きそうな表情になり
言った
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