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ティアの手が魔水晶に触れると同時ーーー魔水晶が蒼い光を放つ。
「蒼い、光?お父様、これは…?」
ティアの声には僅かながら不安が含まれていた。
もしや『フレイミア家』に生まれながら火属性が使えないのではないか?そんな思いが頭を過ぎったからである。
しかしグレイはそれに気付かないほど驚いていた。
「馬鹿な…蒼炎だと…」
目を見開き、文字通り開いた口が塞がらなくなっている。
「あの、お父様?」
再度ティアに呼び掛けられ、グレイはようやく気付いた。と、同時に、グレイはティアを抱きしめていた。
「凄いぞティア!まさか蒼炎属性とは!流石は私の娘だ!!」
「蒼炎属性、ですか?」
一方ティアの方はなんのことだか分からないようだ。頭上に疑問符を浮かべていた。
そしてそれはトレインも同様だった。
「あの、父上?蒼炎属性とはなんのことですか?」
トレインの声を聞いてようやくグレイは落ち着いた。
「すまんな。つい興奮してしまった」
「いえ、それはいいのですが…その…」
「あぁ、蒼炎属性についてだな」
グレイは一息吐くと説明を始めた。
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