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そして自己紹介は粛々と進み、今ティアの番が終わった。
「最後、レイン=ギュンター」
「はい」
気付けばレインは起きていた。先程まで寝ていたとは事前に知らねば気付かないだろう。
教壇に向かいながらレインは念話の魔法を使う。相手は勿論キース。
(めぼしい人いました?)
聞いたのは魔力測定の結果についてだ。
(王族の二人とフレイミア兄妹がA、他の四大貴族とそれにアバン=シールズ、シャーニッド=コールハースがBランク、後は皆Cランクだ)
Aランクが四人にBランクが五人。測定前のレインの予想通りの結果だった。
(属性は?)
(王子が闇、姫さんが光、ティアが蒼炎、他の四大貴族は家柄通り、アバンが土でシャーニッドが風だ)
(わかりました。ありがとうございます)
そこで教壇に着く。やけに注目されている気がする。レインは気が付いて無いが、先程カイラールに喧嘩売ったところを皆見ていたので興味津々なのである。
「え~、レイン=ギュンター、平民です。よろしくお願いします」
なんの捻りもない型通りの挨拶。拍子抜けしたのが空気から伝わってくる。
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