第参章

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続いて男子生徒が手を上げる。 「なんであんな落ちこぼれがSクラスなんですか?」 彼はレインを指差し、嘲笑を浮かべながら発言した。他の生徒が同意するように続ける。 「あんなやつより俺の友人の方がよっぽど優れてますよ」 殆どの生徒はレインがSクラスにいることが納得いかなかった。無属性、しかも感じる限りでは魔力量もたいして多くない。そんな落ちこぼれと、貴族であり、優秀な自分達が同じクラスなど納得いかない。そのようなことを皆考えているのだろう。 それに対するキースの答えはシンプルで解りやすいものだった。 「知らん」 だからといって受け入れられる答えでもなかったが。 「知らんって何ですかっ!?それでいいんですか?」 「クラスを決めたのは学院長だ。どうしても知りたいなら学院長に直接聞け」 この話はこれで終わりとキースは話題を変える。 「じゃあ一旦休憩だ。十分後には席に着いてろよ」 それだけ言って教室から出て行ってしまった。教室には不満げな空気だげか残された。
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