庭球<青学>編

9/10
前へ
/169ページ
次へ
桃城武<ほのぼの> [帰り道にて] 部活が終わって帰路についてしばらくして、お前の口数が減ったことに気付く。 顔を覗き込むと眠たげで、どうやら疲れているらしい。 マネージャーの仕事で日々忙しく、仕方ねぇことだとは思う。 が、無理は良くねぇなぁ、良くねぇよ。 っつうことで、近くの公園に寄って二人でベンチに腰掛けた。 そんで、お前の頭を俺の肩へ寄せた。 ほんの少しでいいから、眠っとけ。 言って驚き固まったお前の頭をポンポンと叩いてやると、ゆっくりと瞼が落ちてきて。 少ししてから聞こえてきた寝息に、俺は笑みを零した。 こんなんなるまで頑張ってるお前が……スゲェ愛しくてたまんねぇや。
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加