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桃城武<ほのぼの>
[帰り道にて]
部活が終わって帰路についてしばらくして、お前の口数が減ったことに気付く。
顔を覗き込むと眠たげで、どうやら疲れているらしい。
マネージャーの仕事で日々忙しく、仕方ねぇことだとは思う。
が、無理は良くねぇなぁ、良くねぇよ。
っつうことで、近くの公園に寄って二人でベンチに腰掛けた。
そんで、お前の頭を俺の肩へ寄せた。
ほんの少しでいいから、眠っとけ。
言って驚き固まったお前の頭をポンポンと叩いてやると、ゆっくりと瞼が落ちてきて。
少ししてから聞こえてきた寝息に、俺は笑みを零した。
こんなんなるまで頑張ってるお前が……スゲェ愛しくてたまんねぇや。
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