庭球<聖ルドルフ>編

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不二裕太<ほのぼの> [緊張ゆえに] 一緒に寝よう。って誘ったら、アイツは笑顔で頷いた。 断られたことはないけど、毎度毎度めちゃくちゃ緊張した……。 ふと、アイツがにこにこ笑っているのに気付いた。 何で笑ってんのか訊いたら、アイツは俺の手にそっと触れた。 視線を手にやると、俺はいつの間にかアイツの服の裾を掴んでた。 慌てて離すと、アイツはクスクス笑いながら言う。 寝に誘う時、毎回服を掴んでくる。 緊張してるのがわかって、それが可愛くて……凄く嬉しいらしい。 男に可愛いとか言うなと思ったけど……。 アイツが笑顔を浮かべてくれるんなら、少しは大目に見てやろう。そう思った。
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