欲望

放浪

結局、気付くと文字などから学ぶ事なんかないなと書店から繁華街へと歩き出した。

ああやってぐるぐるぐるぐると自分の脳を探索してみるのって楽しいな。

そのうち追求する『欲望』がどういった形か具体化するんじゃないか？と気持ちが明るくなった。

街を行く人達の様子を眺めながらあてもなく進んで行く。

世相のせいかたとえ笑顔でも陰影がどこかに見える。

きっと自分の欲してる事がわからないままだったり､諦めたりすると一生こんな群集の面々の有り様に追従してしまうだけなんだな。

哀しみに笑みがこぼれた。