告白

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樹の部屋 スケジュール手帳を眺めこのあとのことを考えた。 といっても眺めているだけで、本当はその向こうの携帯を気にしていた。 (篤史さんに…報告がてら電話しようかな…) そう思うも迷う。 これといった報告も用事もないのに…電話してもし呆れられたら。 そんな風に考えてしまうと掛けられずに固まった。 そんな時部屋の扉をコンコンと小さなノック音がした。 (誰かしら…) 「はい…?」 『…俺…』 「俺?って誰?」 『俺は俺だよ!!』 (あぁ…滉くんね…) 「どうしたの?」 ドアを開けず聞いた。 『ちょっとお願いがあってさ…』 らしくなく小声で話す滉に訝るも、そっと開け覗いた。 小さな隙間に指を入れ少し強引に入って来た滉。 「お前…パソコン持って来てるか?」 と当たり前のようにズカズカ入ってしまった。 「えぇ…まぁ…」 「貸してくれよ!!」 中まで勝手に入り、テーブルの上に置いてあるパソコンを立ち上げた。 慣れた手付きでキーを叩き 「おっ♪いいこにしてるな♪」 そう言って笑った。 「何見てるの?」 私は何気なく気になり彼の隣に座り画面を覗いた。 その中にはリビングらしき場所で丸まり眠る姫の姿が映っていた。 .
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