プロローグ

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私は過去に犯した罪がある。 大好きな人を…大好きだった人を傷つけ…殺してしまったという罪。 優しく美しかった姉、私は彼女を殺した。 姉は本当に優しかった。 どんなことも私を優先し自分は我慢する…姉はそんな人だった。 『大好きないっちゃんが満足するなら私はいいのよ?』 彼女はそう言い何でも譲ってくれた…ある1つを除いて。 私は姉を責めた、酷く罵り彼女を困らせた。 姉の幸せを呪い飛び出した私を追いかけた姉は…迫り来る車から私を庇い…事故に遭い亡くなった。 事故だと皆は言った。 でも違う、あれはまさしく私のせい…。 姉を殺したのは私。 彼女の優しさにつけこみ、我が儘を言ったばかりに…姉は死んでしまった。 私が殺したようなものだ。 .
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