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バン!!と大きな音を立てドアを両手で押し私を囲んだ。
「関係なくねぇから怒ってんだよ…!!」
怒っている意味がわからない、何故こんなに責められるのかも。
「意味がわからないわ!!」
負けじと睨み付けてみたが、私を真っ直ぐ見返す滉の気迫に背筋に寒いものを感じた。
私は顔を背けてしまった。
「昔のことは覚えてねぇは…簡単に男の匂いは付けて来るわ…お前…何考えてんだよ!!」
「なんでそんなことあなたに!!」
「うるせぇ!!」
呟くように吐き捨てたかと思うと、いきなり唇を奪われた。
「ん!!」
力ずくで奪われ、割り込んできた舌に翻弄される。
身動き出来ないように手首を拘束され、脚の間に滉の脚が割り込んできた。
「ん…!!」
何度か拒もうと試みるも、熱く入り込んできた唇からの熱に頭がボーとしてきてしまった。
無理矢理奪われた唇…それに反応するように…私の身体は熱く火照り出した。
気付けば鍵を奪われ自分の部屋に連れ込まれる。
暗い部屋先で何度も貪られ、息は上がり、苦しい中にも舌を吸われた。
痺れるような快感に怒鳴られたことも無理矢理されていることも…どうでも良くなってくる。
ボヤけた頭では抵抗する事も出来ず、私は知らぬ間に…滉の唇を自然に受け止め出していた。
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