日記

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「この子迷子みたいなの♪良かったら飼ってあげて?」 少女は事も無げに俺に言ってきた。 「はぁ?なんで俺が!?そういうお前が飼えよ!!」 「う~ん…そうしたいんだけど…うちは姉さんが体弱いから飼っちゃダメっていつも言われてるんだ…」 笑顔から一転シュンと落ち込む少女。 その姿を見てまた俺は頬が熱くなるのを感じた。 「飼うっていってもよ…名前はどうすんだよ?」 少女の笑顔が見たくて俺は飼う気持ちが湧いた。 「えっ?名前?」 シュンとした顔に赤みが指した。 「おぅ…飼うなら名前がいるだろ?」 「えっとね♪名前は…そうだ!姫♪姫にしよ♪」 「姫?コイツ雌なのか?」 俺は子猫をマジマジと見る。 「多分♪」 「はぁ!?なんだよそれ?めちゃくちゃ適当じゃねぇか!!」 「えへっ♪で、飼ってくれる?」 笑顔に戻った少女は期待満々な瞳で俺の方へ体を乗り出した。 「ん~…まぁ独り暮らしだしな…大丈夫だけどよ…」 赤い顔を背け、照れてるのを悟られないように振る舞った。 「独り暮らし?その歳で?」 「まぁな…」 「ふ~ん…」 「…」 少女は俺を不思議そうにジッと見つめてきた。 .
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