始まり

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  私達は一人隠れんぼの舞台に近くの廃れたマンションを選んだ。 ここなら、誰も来ないし、お風呂の跡も在るだろう。 深夜12:00家から、出た。その時の気持ちはひどく穏やかだった。 夜中の街は静かだ。 ザリザリッザリッ―…‥ザリザリッザリッ 何の音―??? バサッ!!! 「ぁああ‥あ??」 「っ香織!!会いたかった―!!」 「…美沙っ??びっくりした…ハァ」 行く途中で美沙に合流した。 廃墟と化したマンションは薄暗く、辺りの街灯だけがその存在を知らせていた。 「香織、美沙お待たせ!」 夏樹が来た。後は… 「皆―遅れてごめん‥ちょっと怪我しちゃって…」 優衣の膝から血が滲む。 「大丈夫なの!?走れるの??」 「こんくらい大丈夫だよ!」 優衣の笑みにホッとした 「じゃ、入ろうっか中に‥‥」 「うん…‥」 ついに四人で、ぽっかりと口を開けて待つ廃墟へと忍び込んでいった。
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