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「違います。新撰組に来たのは偶然です。……私はもう忍なんかじゃない」
強く、自分の意志を伝えるように言った
……本当に、新撰組に来たのは偶然だった
・・・・
……………彼処からは、逃げて、来たのだから
あの日、あの時、沖田さんが見つけてくれなかったら
きっと私は、此処にいない
「その言葉に偽りはねぇんだな?」
「はい」
土方はハァ、と溜め息をついて
「信じてやる」
そう言った
そんな事を言うのは予想外だった雪乃は見開く
一番疑っていると思っていた人が信じてくれるとは、思っていなかった
「良かったですね。戒斗さん」
にこにこと笑いながら沖田が話し掛けてくる
それに応えるように雪乃も柔らかな笑みを作って見せた
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