~話~

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それから桜と 壟水麗はちょっとずつ サイト内でコメント のやり取りを始めた。 桜は歳上と話すのは 苦手だったが、 直接顔を合わせない という事もあって 壟水麗との会話 では自分を偽る事 無く素直に相談や 話をする事ができた。 桜はお兄ちゃんが できたみたいで 嬉しくなり、 『お兄ちゃん』と 彼を呼ぶようになっ た。兄弟関係を宣言 するという事は、 恋愛関係に発展させ にくいと桜は気づいて いたが、これで良い のだと思っていた。 「例え好きになった としても遠いし、 きっと辛いだけの 恋になる…」 という考えから の行動だった。 昔から兄願望の あった桜には 一石二鳥な事だ ったはずだった― ――――― ―――――――
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