~妹~

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~妹~

『お兄ちゃ~ん』 ふざけて何度 そう呼んだ事か… ―――――― ―――――――― 『冬は人の暖かさ を知る為に寒い んだよ』 『今日、学校 頑張ってね!!』 『職場体験かぁ。 大丈夫、きっと 桜なら緊張せずに 出来るよ!!ほら、 深呼吸深呼吸!!』 くだらない話から 2人の悩み等、 桜は気付けば周り の誰よりも自分を 壟水麗に話して いた。 会った事も無い人間 にこんなに自分の 身の上話しをする なんて、自分でも どうにかしてると 桜は思っていたが、 会った事あるとか 会った事無いとか 関係無く彼から 膨大な優しさと おおらかさを感じ ていた。 最初は兄妹で良い、 と思っていた。 兄妹ですら少し いきすぎた言い方に 感じていたぐらい。 「私、どうしちゃっ たんだろう?」 桜はもやもや したままベッドに 潜り込んだ。 ―苦しい恋の はじまり――
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