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―――
―――――
「あーぁ…」
帰り道、桜は1人
ため息を溢していた。
最近学校の友人と
上手くいかず、
1人になる時間が
増えていた。
辛い時はまた、
パソコンに向かい
礼のサイトへと
ログインする。
“彼”の言葉を
読んでいる時は
嫌な事も辛い事も
忘れられた。
桜の心の
拠り所だった。
彼も変わらず
コメントをくれる。
桜は彼にいつしか
大きな信頼を抱く
ようになっていた。
それでも遠くの
人間だからと
割りきっている
つもりでいた。
「どうせただの年下
だとしか思って
ないだろうし。
サイトを止めれば
一発でさよならだ
しね。」と、桜は
いつも自分に
言い聞かせる様に
呟いていた。
辛くは無かった。
全てが満足な
関係だと思って
いた。
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