悪人たちの言い訳

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大都会のコンクリートジャングルは、夏の暑さを倍増させます。 サラリーマンの男は、あまりにも暑いので、自動販売機からジュースを買いました。 ジュースはとても冷たく、喉を潤します。 サラリーマンの男は歩き続けました。 そして、交番の前を通り過ぎようとしたときでした。 「ちょっと、お兄さん」 若い警官に呼び止められました。 「なんですか?」 「俺と一緒に、悪人を判定してほしいんだよ。俺は新人なんだが、運良く三人も犯罪者を捕まえたんだ。 そしたら、こいつら全員無実だと言い張りやがる」 「なるほど。わかりました」 サラリーマンの男は警官の要望に同意しました。 交番には、三人の男が座ってました。 右に座っている男が喋りました。 「俺はなんにも悪いことはしてねぇ。ただ金持ちから物を盗んだだけだ。金持ちには金がわんさか入ってきて、貧乏人には金がねぇなんて道理おかしいだろ?だから、バランスを少し戻してやったんだ」 「なるほど、次は?」 今度は、真ん中に座っている男が喋りました。 「私はですね。詐欺罪にあたるのでしょうか?ですが私はなにも悪いことはしてませんよ。騙される方が悪いんです」 「なるほど、最後は?」 最後は、左に座っていた男が喋りました。 「僕もなんにも悪いことはしてないですね。なにしろ、人を1人殺しただけなんですから。殺された奴はみんなの嫌われ者で、みんなに迷惑ばかりかけてました。むしろ、生かしておく方が罪ですよ」
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