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ある国の王様が、不治の病にかかってしまいました。
そこで王様は、世界中を回って自分にふさわしい死に方を探すことにしました。
ある森では、鳥が騒いでました。
そこで王様は、大臣に何ごとか聞きにいかせました。
「あれは、僕の父が死んだので、葬式を出しているのです」
「ほう、どんな葬式だ?」
「死体を森に放置して、鳥に食べさています。
そうすることで、魂が鳥に運ばれて極楽に行けるのです」
王様は、死体を見ました。
鳥が食べた死体は、ほとんどが骨で、肉が飛び散ってました。
王様は砂漠に来ました。
そこには、巨大な建造物が建っていました。
「あれはなんじゃ」
「あれは、偉大な墓です」
「墓?」
「はい。あの墓に入れるのは、権力のある人間のみです。
死体は、内蔵を抜いてミイラにします。
そして、大量の金や生きた奴隷も一緒に埋めます」
王様はミイラを見せてもらいました。
骨と皮だけで、今にも崩れそうでした。
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