第一章 出会いは突然、川を流れる…

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昔々あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。 ある日、お爺さんは山にポジティブに、お婆さんは川へネガティブに行きました。 婆「死んでしまいたい。」 ?「ちょっと待て!!大丈夫!!俺が側にいる!」 婆「だ…誰だい??」 声がした河上のほうを見るととてつもなく大きな桃が流れてきました。 婆「桃だわ!きゃ~恥ずかしい~~!!」 お婆さんは極度の桃見知りだったので流れてくる桃をモジモジしてスルーしました。 桃「え??」 婆「恥ずかしすぎる~!!」 桃「拾ってくれなきゃ始まらない!!この俺のサクセスストーリーが!!」 婆「ただただ恥ずかしい~!!」 桃「どうしても拾わないというのなら、自らの力で立ち上がってみせよう!!」 ザバァァアと音を立て、桃はしっかりと二本の足で立ちました。そしてお婆さんの肩をつかみ、言いました。 桃「俺は桃太郎だ!!産まれた時からな。そう決まってる。しょうがないんだ。きっとお前を幸せにする。だからお前の家に一緒に住む。大人になるまで責任を持って俺を育てろ。きっと大人になったら幸せにしてやる。これは約束だ。男と男のな。」 婆「あぁ…約束だ。」 桃太郎とおばあさんは熱い口づけを交わし、一緒にクソボロい家に帰りました。 毎日三食昼寝つき外出散歩自由という過酷な重労働に耐え、桃太郎は立派な成人男性に育ちました。
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