A HEART STAIN

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「4枚な」 「へ?」 「この4枚のカルビが焼きあがるまでに話せよ、じゃなきゃここは全部お前持ちな」 あと数秒も炙れば絶妙な焼き加減となるカルビを中丸が裏返す。油が滴って炭火がパチッと鳴った。 「いーち、にー、」 「ちょ、え?何のカウント?」 「焼きあがるタイミングだよ。もうあと5秒ってとこだな。はい、さーん、」 「わ、わかった、言うから!言う言う」 あっけなく観念した赤西に中丸はにやりと笑ってミディアムに焼きあがったカルビを赤西の皿にひょいひょいと三枚乗っけた。 残り一枚はそのままじっくり炭火で炙る。 「なんで?」 「俺腹弱いの。お前は大丈夫かもしれないけどちゃんと火通さないと無理。」 そんな中丸の、首の後ろが痒くなるような優しさに、赤西は頬を緩める。 だからこそ気兼ねなく、話してしまうし、甘えてしまうのだとも思っていた。 その証に、亀梨との事を話すのは、いつも中丸にだけだった。 .
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