いざ参る!

11/13
前へ
/46ページ
次へ
―――… ――… ―‥ - 段々口づけは深くなる。 息が……苦しい。 息苦しさに閉じていた唇を薄く開ける。 その隙を逃さず、ベルナップの舌が口内に侵入する。 逃げ惑う俺の舌を…… ‥…って恥ずかしくて詳しく云えない/// 恥ずかしさでいっぱいいっぱいの俺は、ベルナップに委ねていた。 蕩けそうな口づけ。 全身に力が入らず、うまく立てない。 そんな俺に気付き、腕で腰をがっちりと支える。 恥ずかしい体制だ。 誰かに見られでもしたら/// 虚ろな瞳で辺りを見渡す。 「ふっ‥せんぱ‥ッあ‥だめぇ‥っ」 変な声が出た。 耳を疑うような女みたいな甲高い声。 聞いていてまた恥ずかしくなってきた。 今日はコイツに……振り回されてばかりだ。 「クスッ‥なに、聞こえなーい♪」 コイツ‥っ 分かってるくせにッ 俺はキッとベルナップを睨み付ける。 「‥…そんな顔されても、欲情するだけだよ?」 なっ!! ベルナップの発言にわなわなと身体は震え、言葉にならぬ声を出す。 「ほら、証拠にココ。‥…触ってみる?」 そう云って、指を下に向ける。 ……。 俺は驚きのあまり、言葉を失う。 まぁ、ようするにアレだ。 男の……そこが/// 「へっ‥変態!!」 その言葉が気に入らなかったのか、止まっていた行為が再び開始する。 しまった‥!! 気付いた時には既に遅し。 「だか‥あっ‥だから、キス…するの…やめ‥っ」 必死に訴える。 「それがやめてほしい時の態度?気持ち良さそうな表情……してるくせにッ」 鼻で笑われる。 「‥淫乱。」 耳元で囁かれる。 吐息だけでもおかしくなりそうだった。 ましてやそれ以上など…っ “キスするのをやめてください” それだけなのに。 その一言を云いたいのに、ベルナップのキスは……俺を蕩けるような快感に誘い、云わせない。 .
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加