いざ参る!

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「お前等に云われた通り、荷物持ってきましたよ。」 眉間に皺を刻みながら、彼は乱暴に段ボールをテーブルの上に置いた。 その表情を見るだけで、誰もが彼が不機嫌である事を理解する。 「ちょっと~っ そんな風に置いたら、中の荷物が壊れちゃうよ!!」 段ボールの中に入っている物は、割れ物なのだろうか…? ソファーに優雅に座っていた男が、飲んでいたティーカップを置き声をあげる。 「ベルナップ…さん。」 呼び捨てで呼びそうになり、慌てて取り繕う。 ただでさえパシリに使われイラついているというのに…いつもいつもコイツはッ そんな気持ちが表情に出ないよう、至って平静を装いベルナップの方に顔を向ける。 「いつも云ってるよねぇ、ナイマン。」 少し声のトーンを下げながら云う。 ピンクに染めた長い髪を触りながら、左手でクイッと眼鏡を押し上げる。 その動作が様になっていて、ナイマンは心の中で悪態を吐く。 美形は……ウザイ。 男女共にモテるからだ。 「すいませんでした、ベルナップ先輩。以後気をつけます。」 機嫌を損ねたら何をされるかわからないので、一応謝罪の言葉を口にする。 彼の親衛隊に何をされるかわからないι いつもの事だ。 気をつけるきなんてないがな(笑) そう思いながらも深々と頭を下げた。 それを見て満足したベルナップは、ニヤッと意地悪い笑みを浮かべた。 .
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