いざ参る!

6/13
前へ
/46ページ
次へ
サリーside 頬に熱が上昇する。 顔の火照りを肌で感じる。 両手で頬を包み込む。 二人に背を向け、俺は悶えていた。 な、なんだアイツはッッ あの可愛さは尋常じゃない。 別に…ハイラムが凄く小さいってわけではない。 身長は俺と数cmしか変わらないし.. だが、…顔は女顔だし、小悪魔だし/// その美貌で男共を翻弄する。 ……。 俺はハイラムに巧く使われている事を自覚している。 他の間抜けな奴とは…違うんだ!! 言いくるめられてハイラムの思い通りになってはいけない。 ‥…と頭では理解しているが、やはり駄目だ。 俺の理性を……崩壊させる気か/// いつも俺は平静を装っているのに。 他人には自分をクールに見せ、常に無表情で接しているというのに。 今までの苦労が水の泡だ…。 このままではいけない。 理性が崩れたら、もうこの気持ちを――― ヤベー…トイレ行ってこよう。 いまハイラムと目をあわせたくない。 俺の顔を見られたくない。 ‥…たぶん、顔が真っ赤だと思うから。 このままココに居れそうもない。 そう思った俺は、二人に声をかける。 .
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加