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サリーside
頬に熱が上昇する。
顔の火照りを肌で感じる。
両手で頬を包み込む。
二人に背を向け、俺は悶えていた。
な、なんだアイツはッッ
あの可愛さは尋常じゃない。
別に…ハイラムが凄く小さいってわけではない。
身長は俺と数cmしか変わらないし..
だが、…顔は女顔だし、小悪魔だし///
その美貌で男共を翻弄する。
……。
俺はハイラムに巧く使われている事を自覚している。
他の間抜けな奴とは…違うんだ!!
言いくるめられてハイラムの思い通りになってはいけない。
‥…と頭では理解しているが、やはり駄目だ。
俺の理性を……崩壊させる気か///
いつも俺は平静を装っているのに。
他人には自分をクールに見せ、常に無表情で接しているというのに。
今までの苦労が水の泡だ…。
このままではいけない。
理性が崩れたら、もうこの気持ちを―――
ヤベー…トイレ行ってこよう。
いまハイラムと目をあわせたくない。
俺の顔を見られたくない。
‥…たぶん、顔が真っ赤だと思うから。
このままココに居れそうもない。
そう思った俺は、二人に声をかける。
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