☆転がる石☆

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出航から30日後‥ ――――― カチャ‥ 銀色の手錠に両手を囚われ、物置らしい部屋の配水管に繋がれた俺‥ 周りには血だらけの死体が数体転がりドアは半開き そして仰向けになった俺の上にはゴリラ‥‥反田が鼻息も荒く見下ろしている ブチッ いつもは黒のタートルネックを着ていたのに、今日に限ってYシャツを選んでしまった自分を殴ってやりたい‥ ブチブチ、ビリッ まあ、どんな服を着ていてもこのゴリラの前では無意味か‥‥ つーか寒っ! 長めのブルゾン着てなかったらこんな冷たい床になんて寝てられないって!! 前、はだけてるけど‥‥ 「俺が守ってやる」 『結構で、むぐっ』 押し付けられた反田の唇が俺の口を塞ぎ、言葉を奪う ちょっ、今日の日替わりメニューだったカレーの味がするんですけど(笑) 歯磨きくらいしろよ マジキモい‥ 「クチュ‥‥ハァハァ、たっぷりと可愛がってやるよ」 反田の唾液で艶の出たクロの唇に何度もキスをして、首筋に舌を這わせて行く 取り敢えず、初ベロチューがこんなゴリラとじゃなかった事だけが救いか‥‥? と、以外と冷静なクロが何故こんな状況に陥ってしまったのか? 其は、出航から16日が過ぎた頃から始まる‥‥‥ ―――――‥‥ .
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