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予想外だったのは香坂太一
彩斗と同じような理由で強くなりたいと部屋を訪ねて来たのだ
子供ながらにクロの側に、クロの為になることをしたいと切望した
その弱々しい体型の太一に何も期待はしていない
武力では圧倒的に弱者の彼が強くなれても彩斗の様なポディションには付けないだろう
なら彼にでも出来そうな役割を与える事にした
しかし、逢魔屋に入るのならある程度の武力的な力は不可欠
なので、太一にも彩斗と同じ条件で契約をした
ある一定の強さになったら雇ってやると
クロの為になる仕事を与えてやると‥‥
「桂吾、クロちゃんが帰って来たら殺されるわよ」
クロが守りたいと思っている者達が自分の為に危険を犯していると知れば、その矛先は承諾した桂吾に向う可能性は有る筈だと
「(それは万に一つも無いわ)」
「何で分かんのよ?」
「(クロなら悲しむと思うが其だけや、彩斗や太一が選んだ選択を否定して相手を傷つけるより
引っ括めて両手いっぱいに守ろうとするからな)」
結局は、その人の為にと決断した事が相手の負担になってしまうと迄は分かっていない
若いからか、其ともただひたすらに盲目的なのか‥‥
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