☆お帰りは此方です☆

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――‥ 人がいない‥ 生きてる人が誰もいない‥ 何処に行っても血生臭い 不快指数は高い あの馬鹿本気で貸切りにしやがった 本物の幽霊船を作るとは脳ミソが発酵してるに違いない 一度下りた階段をかなりのスピードでかけ上がる 目指すは自分の部屋 大事な物を取りに戻る為に兎に角走る 焦っているので体のあちこちをぶつけているが今は気にせず 1分1秒でも早く目的地に着くために所々に転がる死体も無視 『俺のバカ俺の馬鹿!俺のばかばかばかばか』 上手く連鎖するかも分からないのに貴重な時間をこんなことに使うなんて眉間が緊張でキリキリする 取り敢えず、セッティングはしたから後は祈るだけ 成功すれば漂流 仕掛けがコケれば俺がイオンに捕まっ‥‥‥ か、考えないようにしよう(怖) どっちにしても中々の獣道 なら、一か八かの漂流の方が百倍マシ! .
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