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出航してからずっと、この調子でヨハンには振り回されて生活をしている
過度なスキンシップも、日常会話になりつつあるホームシック発言も慣れれば問題はない
ただ、この船での生活は俺自身の[謎]をより深くする結果となっていた
先ず初めに驚いたのは、護衛達が持ち込んだ武器、船に取り付けられた銃火器
これら様々な兵器の扱い方、仕組みが手に取る様に分かり
使った記憶も無いのに知識は溢れるという状態に‥
‥‥俺ってホント何者?
『‥‥ヨハン寝るな』
あと、船で寝泊まりするようになってから奇妙な夢を見る
内容は憶えていないが全体的な印象がイラッとする夢
其があったからか、俺の朝の甘えっ子モードは成りを潜め
側で寝ているヨハンに醜態をさらす事は回避できている
あれは恥ずかしい‥
「交代の時間だ」
などと考え事をしていたらあっという間に交代の時間になり、次の護衛の二人が階段を登って来たので
適当に相槌をうって、眠気と戦っていたヨハンを引きずって部屋へと帰った
すれ違い際の交代要員の目線がやっぱり怖いかった事は忘れよう‥‥。
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