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入学式が終わると、僕は校舎の四階にある教室に入った。
教室の中に他の生徒はいない。
窓から中庭で新入生達が話しているのが見える。
おそらく、中学校が一緒だったとか、家が近くで顔見知りだとかそんなところだろう。
少し彼らのことが羨ましくなった。
彼らと違い、僕にはこの学校に知り合いが1人もいない。
0から全て築き上げなければならない。
中学校では同級生の半分が同じ小学校から上がった奴らだったので何とか、それなりの地位は築けた。
だが、人見知りの僕がたった三年で打ち解けることが出来るだろうか。
そんなことを考えながら自分の名前が書かれた席を探していると教室のドアが勢いよく開いた。
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