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「早大くん、この部屋が君の部屋だよ」
そこは、子供部屋にしては立派すぎる部屋だった。8畳半は確実にあるような空間に実家から運んだ勉強机とベットとタンス。そして部活につかうバットやグローブなどを置いても有り余る。
他の部屋もどれも広く、話には聞いていたが陣内さんはやはり経済能力のある人物のようだった。
「ありがとうございます」
早大は一言だけそういうと会釈して部屋に引きこもった。居心地の悪さにせめて晩ご飯までは一人でいようとした。
陣内が去り一人になると部屋のドアを閉め、ベットに座った。
そして持っていた通学カバンから一冊のノートを取りだしページをめくった。
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