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一寸法師は申し訳なく思いました。
自分のせいでこうなったのだと自分を責めました。
『お爺さん、お婆さん…腰痛に効く漢方薬が都にあるんだ…。僕、貰いに行ってくるよ。』
男の子の優しさに
『…全部お前のせいやないか。痛たたた…。ささっと行ってこい。つか、勝手にしたらえ~やないか…』
『分かったぁ。僕行ってくるよ。待っててね』
お婆さんは冷めた目で見ながら
『はぁ…痛い痛い。…顔も見たくないから、ささっと出ておいき…』
『よ~し、僕は頑張るぞ~。お爺さんお婆さん、行ってきまぁ~す』
男の子は背が小さい分、耳も勿論小さく、痛々しく話す老夫婦の声がまともに聞こえませんでした。
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