九条

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男の子は碁盤の目のような道を歩き続け、ようやく九条につきました。 九条につくと、漢方薬のある場所は必然に分かります。 大きな旗が掲げている問屋がありました。 旗には漢方薬の字が書いていたのです。 男の子は問屋に入りました。 『すいませ~ん…漢方薬を譲って頂きたいのですが…誰かいませんかぁ~』 番台には誰もいません。 〔大きな問屋なのに、番台を空けて…無用心だなぁ〕 男の子はそう思って、また叫びました。 すると奥の座敷から問屋の番頭が出てきました。
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