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「ほっといて欲しかったのか? あのまま居たら、お前…間違いなくない死んでたぞ」
行きたいなら、今すぐ放り出してもいいと言えば、クロードヴィヒはテーブルの脚にしがみついてピーピーと喚く。
……決定。
コイツの精神年齢はガキだ。
それも…躾のなってない、とびきりの糞ガキ。
「やっぱ変わってんなアンタ。女なのに全っ然らしくねぇ」
「そうかい…そんなに外行きたいか」
「違ェよっ……俺サマ、行く宛なんてねーし、それに、ここ気に入った。
だだだから、一緒に住んでやってもいいぜっ」
によによと笑う顔がなんだかムカついたので、思わず頬を抓りあげる。
「いでーででで! なにすんだよッ、俺サマのイケメンが崩れるだろうがっ」
「住んで『やってもいいぜ』じゃなくて、『住・ま・わ・せ・て・く・だ・さ・い・ま・せ』だろ。一緒に住むならまずは躾から覚えてもらうから覚悟しろ」
しならせた短鞭を片手に目を細める深白に、クロードヴィヒは軽率すぎた自分の口を後悔したのだった。
◇
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