◇二話◇

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「ほっといて欲しかったのか? あのまま居たら、お前…間違いなくない死んでたぞ」 行きたいなら、今すぐ放り出してもいいと言えば、クロードヴィヒはテーブルの脚にしがみついてピーピーと喚く。 ……決定。 コイツの精神年齢はガキだ。 それも…躾のなってない、とびきりの糞ガキ。 「やっぱ変わってんなアンタ。女なのに全っ然らしくねぇ」 「そうかい…そんなに外行きたいか」 「違ェよっ……俺サマ、行く宛なんてねーし、それに、ここ気に入った。 だだだから、一緒に住んでやってもいいぜっ」 によによと笑う顔がなんだかムカついたので、思わず頬を抓りあげる。 「いでーででで! なにすんだよッ、俺サマのイケメンが崩れるだろうがっ」 「住んで『やってもいいぜ』じゃなくて、『住・ま・わ・せ・て・く・だ・さ・い・ま・せ』だろ。一緒に住むならまずは躾から覚えてもらうから覚悟しろ」 しならせた短鞭を片手に目を細める深白に、クロードヴィヒは軽率すぎた自分の口を後悔したのだった。 ◇
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