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直哉は背が高く、髪の毛は茶髪で少し長め。目はつり目で普通にイケメン。
部活でバスケをやっているからモテる‥らしい。
どうして血の繋がった姉弟なのに、こうも似てないのだろうか。
直哉だけでなく結衣も割りとモテるみたいで‥。
「なんでぇぇぇぇ!!」
「もー!うるさい!」
あまりの悔しさに叫べば、結衣に怒られる。
「ごめんなさい。いやね?あまりにも直哉はイケメンだし結衣は可愛いで羨ましいなあって思って。なんで私だけぇぇぇ!!直哉の顔ぎっちょんぎっちょんにしてやるぅぅぅぅ!!!」
「なんで俺だけなんだよ!」
台所から直哉のツッコミが聞こえてくる。
ふんだ!どうせ直哉だって彼女とかと夏祭り行くんでしょ!
半泣きになりながら帯を締め、慎重にリボンを作る。
結衣の着付けも何度やらされたことか。
「はい、できたよ」
「わーいありがとう!
結菜姉って意外と器用なんだよね~」
嬉しそうにお礼を言ってくれる結衣。意外とは余計じゃ!
パタパタと可愛らしく小走りをして玄関に向かう結衣。
まさか‥彼氏がいるのか!?
「じゃあ行ってきまーす」
「気をつけろよ」
あまりの結衣の陽気さにポカンとしていると、直哉が結衣を見送っていた。
よく見ると、直哉はいつもの部屋着ではなく私服を着ている。
やっぱり直哉も何が起きるかわからない!ドキドキッ夏祭りに行くのか‥。
「くそぅぅぅ!今日は一人でやけ酒してやるぅぅぅ!」
「はあ?夏祭り行かねえの?」
「へっ!一緒に行く彼氏なんていないんだよ!」
自慢げに言うことじゃないけど、どや顔してやった。
おぉ‥直哉の冷めた目が私のハートを攻撃してくる!
「そんなこったろうと思った。
仕方ねえから優しーい俺が一緒に行ってやるよ」
今‥なんと?
こんな可哀相な私と、夏祭りに行ってくれるだと?
「直哉愛してるぅぅぅぶふぉっ!」
直哉に飛びつこうとしたら、頭に容赦ないチョップをされた。
うん‥予想の範囲内だぜ。
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