風紀委員長とオレ。②

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先輩の字は、知ってる。 先輩は絶対覚えてないけど。 俺は先輩の字を見たことがあったから。 「助かりました。ありがとうございました。忘れないように俺やります! でももしまた忘れてたら手伝ってくれますか?」 問い掛けるように尋ねれば、先輩は恥ずかしそうに破顔して、 「若葉クンがいいんだったらいつでも助けるよ」って言ってくれた。 やっぱ先輩は、かわいいや。 「じゃあお茶にしません?」 暗に、俺に仕事してること隠さなくていいよと伝えると、 先輩はまた嬉しそうに、 「俺、ダージリンねぇ?」 ってコテンと首を横にして、 か、かわいい。 「了解!」 よかった、俺、風紀はいって。 なんて、一人つぶやき、 委員長ににらまれた、とある日の午後。
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