1186人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
第一印象は最悪。
「どーもぉ今年風紀副委員長になりました暁紅っていーまぁーすどぉぞよろしくねー」
「普通に自己紹介もできねぇのかテメェは」
至って不真面目(笑)に紹介した俺。それとは正反対にかちっとした紹介をした上でなんかごっちゃごちゃいってくる奴。
俺の上司?になっちゃった風紀委員長、海老名白兎。
てか名前注目ー!俺紅、つまり赤。委員長白兎つまり白!
うわぉ正反対な気がする(笑)
てな感じの俺らは勿論合うはずもなく。
「おい暁、これやっとけ」
「やっだなー委員長ぉ。俺が仕事するわけないでしょぉ?」
「ちょ、暁っ・・・」
バタン!
思いっきりしめた扉に、俺と委員長の距離を感じた。
委員長は、すごいと思う。
どんなにヤな相手でも、ずぅっと一緒にしごとしてれば、相手がどんなかわかってくるもんね。
委員長は、俺様だけど、自己中・・・に見せかけた努力家さんだった。
俺は思いつきタイプだけど、委員長はちゃんと基礎があって、その上ですべてを見てる・・・気がする。
ほんと、俺の上司としてはもったいない。もっと優秀な部下がいればよかったのにね。
「ゆーうつー・・・」委員長は俺のことが嫌いだから。
「最近仕事増えたしー
・・・手伝えば良かったなー・・・」
変に意地はっちゃって、ちょっと自己嫌悪。
「よぉーっし!紅ちゃん明日からまた頑張るー!」
努力家で、意地悪で、俺様で、最悪な委員長のためにも、ねー。
最初のコメントを投稿しよう!