風紀委員長とオレ。①

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俯いてると、委員長は俺の頭を撫ではじめた。 な、なにこれ・・・はずぃ。 「会長から・・・聞いてる。会長が、ひどいこと言った、すまないって」 「え、会長が・・・!?」 「お前は、仕事できてるよ」 「・・・いぃんちょ・・・」 「暁、今まで頑張ったな。これからは一緒に頑張ろうぜ」 「っ委員長ぉ・・・!」 ぎゅ、と抱きしめられて、目の前が霞みはじめてた俺は委員長の首に顔を埋めた。 「暁・・・」 「ぅ・・・っく・・・ふ、ぅう・・・」 「ついでに、俺のことも知っていけよ?」 「っふ、ぇ?」 「一年間、お前がくるの待ってたんだよ。ずっとお前だけ見てたんだぜ?」 「え?」 な、なにそれ告白みたい・・・ 「お前がちゃんと俺を見始めたら告るから、待ってろよ」 「ぅえ!??!!?」 びっくりして顔をあげると、ふわっと笑った委員長がいて。 ・・・俺、委員長のためにも、頑張るよ。 心の中で決心した。 「委員長ぉ・・・んん、白兎」 「!」 「まずは一年間、よろしくねー?」 「・・・あぁ、紅」 恥ずかしかったからもう一回ぎゅ、て顔埋めた。
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